ツイッターやブログの書き込みをAIで分析した経済指標を野村が開発、無料で公表

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SNSのビッグデータを使った新しい指標「SNS×AI景況感指数」と「SNS×AI鉱工業生産予測指数」を野村證券が開発しました。Twitterにツイートされた内容をAIが分析して、日々の景況感や鉱工業生産指数を予測します。

近年は経済のグローバル化やIT化などにより、経済情勢は急激にスピードを上げています。これまでの政府統計などの統計調査では、調査から公表までに一定の期間が必要であるため、より迅速かつ精緻な景気動向を把握するための手法開発が課題となっています。

そこで経済産業省では、迅速かつ正確な景気の判断または政策の決定、あるいは民間においても迅速かつ的確な経営判断を可能にするため、ブログやTwitterなどSNSのビッグデータやAIを活用したあたらな経済指標を開発、試験的に公表することとなりました。

今回開発された2つの指標は、Twitterやブログなどの書き込みから景気に関係する内容をAIが自動抽出して分析することで決定されます。

大量のSNSから有用な情報を含むSNSだけを選び出す「抽出AI」と、書き込みがポジティブかネガティブかを判断する「センチメント判別AI」という2種類のAIで指数が決定されます。

SNS×AI景況感指数

「SNSxAI景況感指数」はTwitter上での景況感を指数化した経済指標です。

内閣府の景気ウォッチャー調査や中小企業景況調査のデータを使って学習したAIを使い、ネット上にあるツイートから景況感に関係するツイートを自動抽出します。これをもとに書き込みのセンチメント(ポジティブまたはネガティブの度合い)をスコア化して指標とします。

得られた指数はツイッターユーザーの景況感を表しています。実際に景気ウォッチャー調査など従来の景況感指数と高い相関があることが確認されています。

SNS×AI鉱工業生産予測指数

「SNS×AI鉱工業生産予測指数」はTwitterやブログの書き込みなどを用いた鉱工業生産指数の予測値です。

SNS×AI景況感指数と同様の手法によって、ツイート内容から日々の仕事や景気に関係する書き込みを抽出して、その件数と「製造工業生産予測指数」、株価や為替などと組み合わせることで、鉱工業生産指数を予測する指数です。

「鉱工業生産指数」の動向をいち早く把握することが可能になります。得られた予測値は、部分的に専門家を超える精度をもつことが確認されました。

従来の統計指標はほとんどの場合、データの収集から公表まで1カ月以上かかります。一方、今回開発されたSNSのビッグデータを活用した指数は1週間で算出が可能なことから、とても高い即時性をもっています。

また、いずれもデータの収集や分析にAIを使うため、これまでのアンケート調査などと比べて低コストでデータ収集が可能です。

さらに、これまでのアンケート調査による経済指標では月に数千件ほどのサンプル抽出が上限でしたが、「SNSxAI景況感指数」では抽出されるツイートは月に15000件ほどもあります。このようにサンプル数が多いことから、精度の向上や多様な意見の収集といったメリットも期待されています。

開発された2つの指標については、7月20日から経済産業省のサイト「BigData-STATS」で試験的に無料で公表されています。

試験公表の終了後については、aiQ Indexサイト上に掲載され、無料で公表される予定となっています。

  • BigData-STATS:ビッグデータやAI技術を活用した新しい経済指標について、試験的に公表することで広く意見を募るサイト。「SNS×AI景況感指数」や「SNS×AI鉱工業生産予測指数」のほか、荷電大型専門店の売上げ情報を収集して集計した、「POS家電量販店動向指標」も公表しています。
  • aiQ Index:ビッグデータとAIを活用した新しい投資情報を掲載する、野村グループが運営するウェブサイト。
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