テレビ番組の視聴率をAIで予測するシステムを電通が開発

テレビ番組のジャンルや出演者、インターネット上にあるコンテンツの閲覧傾向などから、「番組視聴率」を放送前に高精度で予測するシステムを電通が開発しました。




テレビ視聴率の予測システム「SHAREST(シェアレスト)・β版」は、ディープラーニングを用いて開発されました。

複数のブランドについてのCMを各番組の広告枠に割り付けていく場合、これまでは視聴率を人が個別に予測していました。

しかし、視聴率の予測に人工知能を活用して自動でできるようになれば、業務の効率化を図ることが可能になります。

電通はデータアーティスト株式会社と共同で、ディープラーニング技術を使った視聴率予測の研究開発を行ってきました。

過去の番組について、視聴率のデータや番組のジャンル、出演者の情報などを教師データとしてモデル構築を行い、放送前に視聴率を予測するシステム「SHAREST(β版)」を開発。

まずは関東地区において、1週間内における放送枠で視聴率予測を高精度に実現できるかの検証を行い、その後に関西や中部地区でも実施していくとしています。

また、従来では困難であった、性別や年齢別など「ターゲット別」での視聴率の予測も目指します。

これは、過去の視聴率とマーケティングデータとの関連について人工知能に学習させることで可能になります。

ターゲット別での視聴率の予測が可能になれば、ターゲット層が異なる商品のCMを最適な広告枠に割り付けることができます。

今後、社内で実証検証を実施し、将来的にはテレビのCM素材の割り付けの高度運用と広告効果を高める実証を行っていくとしています。

株式会社電通:「Integrated Communication Design」を事業領域に、コミュニケーション関連の統合的ソリューションの提供など。

データアーティスト株式会社:多種多様な業界において国内650社を超える企業にマーケティングソリューション、コンサルティングサービスを提供。「論理をシステム化し、ひらめきに集中する」を経営理念に、顧客の経営課題に適したAIソリューションを提供し、マーケティング効率や生産性の向上、従業員の働きやすさ、新しいひらめきが生まれやすい環境の実現を目指す。

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