自動運転技術はゲーム「グランド・セフト・オート5」を使って磨かれる

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道路の状況をコンピュータが判断して自動で運転する技術は日々進歩を続けており、人間による判断を一切必要としない完全自動運転も必ず達成されることでしょう。

この技術の進歩には人工知能の技術が投入されていますが、AIによる運転技術の精度を劇的に向上させていくためには、膨大な数のデータが必要となります。

テスト走行をするための特別な空間を準備したり、あるいは実際の公道を走らせて運転データを収集する方法もありますが、それだとどうしても限界があります。

では、人工知能に学習させて運転技術を磨かせるためのビッグデータはどうやって集めたらよいのでしょうか。

これはシミュレーターを走らせるという方法が最も現実的なやり方のようです。

グランドセフトオートシリーズは、販売累計が1億本を超える世界でも非常に売れているゲームソフトです。

このゲームは、非常に広い空間に街や自然が詳細にデザインされた「リアルな仮想空間」を再現している点が特徴的で、昼夜といった時間経過だったり、あるいは晴れや雨などの天候変化なども詳細に再現されています。

グランド・セフト・オートV(GTA5)では、3人のキャラクターが登場します。舞台はアメリカ西海岸の架空の州で、3人の主人公らが協力して強盗を企てるといったストーリー。

車やバイク、飛行機といったさまざまな乗り物が登場し、広大は仮想空間を使って主人公らを動かしていきます。

AIを使った運転技術を向上させるためには現実に近い詳細なデータを膨大に集める必要があります。

そこで、GTA5のようなクオリティの高いゲーム上で車を走らせることで、現実に近いデータを生成することが可能になるというわけです。

実際の道路で車を自動運転させるための技術を得るためには、信号機や交差点、橋や大小の道など、現実に近い形でさまざまな道路環境を用意する必要があります。

自動運転技術を実用化するためにはそれだけでは不十分です。多様な車の種類を試したり、歩行者や動物といった突然の侵入者が予測不可能な形で出現すること、朝から昼、夜などの変化、そしてさまざまな天候に対応するなど、ありとあらゆるケースに対するデータを収集する必要があります。

そして、GTA5ではこれらの要求に応えることができる、というのです。

このゲーム内では262種類の車を走らせることが可能で、1000種類以上の予測不可能な事態がはさせ胃し、そして14種類もの気象条件を試すことができるという。

人工知能をオープンソース化する非営利機関「OpenAI」では、ゲームを機械学習に活用するためのプラットフォームである「Universe」を運営しています。

Universeによるプロジェクトには、自動運転の開発を行うプラットフォーム「DeepDrive」も含まれており、GTA5を使って自動運転をテストする「GTA V + Universe」もリリースされています。

日中や夜の走行、雨天のなかでの運転がシミュレートされています。自然や高層ビル群など不必要なほどリアルな空間が再現されていますね。かなり臨場感が感じられます。

こういった仮想空間を使って人工知能による運転をテストして膨大なデータを収集し、さらに運転技術を向上させていくわけですね。

image:Jonathan Aldridge
source:123 

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