AIが咽頭画像を分析してインフルエンザ診断をする技術を開発

アイリス株式会社はAI医療機器「nodoca」についての研究論文を発表しました。これは咽頭内視鏡システムの技術で、咽頭画像からAIを用いてインフルエンザ診断を行うことができます。




nodocaは、咽頭の画像と問診情報をAIで解析して、インフルエンザに特徴的な所見などを検出するAI医療機器です。

日本で初めて「新医療機器」として承認取得した機器で、2022年12月から保険適用が始まっています。

nodocaにおけるAIアルゴリズムは、一万人以上の患者から収集された50万枚以上の咽頭画像データを使って開発されました。

検証段階では、PCR法の検査結果と比較して感度と特異度はそれぞれ76%と88%でした。

また、3人の医師の診断結果と比較したところ、AIの感度と特異度は医師を上回っており、AIを用いたインフルエンザ診断が有用である可能性が示されました。

AIモデルの注目領域を可視化したところ、咽頭後壁の濾胞に注目していることがわかりましたが、「インフルエンザ濾胞」がインフルエンザの診断に有用であることはこれまでに報告された見解でも示唆されていました。

研究論文では、咽頭撮影用カメラの開発、咽頭画像データ収集、AIアルゴリズムの構築、検証という一連の開発プロセスを対象としているとのことです。

nodoca

Examining the Use of an Artificial Intelligence Model to Diagnose Influenza: Development and Validation Study

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