シグマクシスなどが開発したドキュメント自動入力プラットフォームを活用した実証実験で、みずほフィナンシャルグループの業務効率が向上して、手書きや非定型帳票の事務処理のおよそ8割の削減が確認されています。
今回使われたプラットフォーム「ディープシグマDPA」は、ギリアが開発したディープラーニングやシグマクシスの辞書、RPAを組み合わせたAIプラットフォームです。
ディープシグマDPA
このシステムではレイアウトの認識にギリアのディープラーニング画像認識モデルを、文字認識にはOCR各社の文字認識エンジン、そして項目補正にシグマクシスが独自開発した辞書プログラムを採用してます。
自動入力のRPA機能を組み合わせており、ドキュメント自動入力プラットフォームサービスとして提供されます。
レイアウトや文字の認識、そして項目補正のすべてのステップで既存のOCRソリューションを上回るパフォーマンスを実現するとしています。
従来のドキュメント自動入力では専用の読み取り機器が必要でしたが、ディープシグマDPAではスマホカメラなど一般的な機器を使った画像データ化作業を実現しています。
さまざまなレイアウトに柔軟に対応し、認識ミスがほぼないため再入力やチェック業務もほぼ必要ありません。そのため、システム入力の自動化が実現されました。
みずほフィナンシャルグループは、数カ月にも及ぶ実証実験で確認された事務処理業務ソリューションを「AORソリューション」と名付け、本格的な実用化を決定しているとのこと。今後は、みずほ銀行における業務改善をはじめ、グループ内の各社でも導入を進めるとしています。