機能性トマトを効率よく栽培する「AI-ロボット温室システム」を開発する

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近年は品種改良の技術が進歩したことで、さまざまな特徴や機能をもつ植物の品種を効率よく生み出すことが可能になっている。

トマトについても、たとえば果実に機能性成分を多く含む品種だったり、あるいは日持ちがするトマトなど高い付加価値をもつ品種が開発されている。

ところが、このような付加価値をもつ品種のなかには優れた機能と引き換えに収量が少なくなってしまったり、果実の品質を安定的に得ることが難しいものがある。

そのため、せっかく品種改良に成功して付加価値が得られたものであっても、栽培が困難であることを理由に生産者に普及しづらい品種があることが課題になっている。

もし熟練の生産者であれば、その経験から栽培条件を微妙に調節したり、収穫時期などを工夫することで高い収量と品質を得ることが可能になることもある。しかしこのような巧みのワザとも言える栽培は、誰にでもできるわけではない。

そこで、このような「高付加価値野菜品種」を簡単に作りこなせる、人工知能を活用したシステムが開発されようとしている。

「高付加価値野菜品種ごとに適した栽培条件を作出できるAI-ロボット温室の開発」というタイトルが付けられた研究開発事業が、「農業・食品産業技術総合研究機構」の委託事業に採択された。

研究開発を実施するのは、筑波大学のほか、株式会社トーヨーエネルギーファームカゴメ株式会社キッコーマン株式会社タキイ種苗株式会社みかど協和株式会社

研究開発の目的は、高付加価値トマト品種を簡単に栽培するシステムの開発で、植物の生体情報を自動計測するロボットや、最も適した栽培条件を探索するシステムからなる。

さまざまな機能や特徴をもったトマト品種について、それぞれの品種ごとに特徴を把握して栽培条件や収穫時期の判別を自動で行う。「AI-ロボット温室システム」と呼んでいる。

研究では、筑波大学のつくば機能植物イノベーション研究センターが中心となって各4社が栽培データの蓄積を行う。トマトの生体情報を自動計測するロボットについては、同大のサイバニクス研究センターが開発する。

蓄積されたデータを使って、リアルタイムの測定データから栽培条件の調節や果実の収穫適期を自動で判別するシステムを構築。平成32年度内に株式会社トーヨーエネルギーファームが国内各地で実証実験を行う予定だ。

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