SGホールディングス株式会社、佐川急便株式会社、住友商事株式会社、および米国のユニコーン企業であるDexterity, Inc.は、今後の輸送力不足に対応するため、「AI搭載の荷積みロボット」の実証実験を行う共同プロジェクトを開始しました。実験は2023年12月から1年間実施され、早期の実用化を目指します。
物流業界では、労働人口減少による労働力不足や、2030年の輸送力不足が懸念されています。トラックドライバーの労働負担軽減や労働環境の改善のために、荷積みロボットの導入が求められていました。
荷積み作業では、荷物のサイズ・形状・重さのほか、送り状の備考欄の記載内容や梱包資材の状態などを瞬時に確認して適切に取り扱う必要があります。重たい荷物は下に、軽くて壊れ物が入っていそうな荷物は手前に荷積みするなどの細心の注意が必要です。
佐川急便では、以前より荷積みロボットの導入を検討していましたが、輸送品質を維持する人手作業の代替が困難であり、大きな課題でした。
本プロジェクトでは、DexterityのAIロボティクスソフトウェアを活用し、佐川急便の輸送品質を維持しながら、荷積み作業の効率化と安全性の向上を図ります。
実験では、埼玉県にある佐川急便の拠点において、さまざまな条件下で荷積みロボットの性能を検証します。また、物流現場で働く人々の意見を反映しながら、実用化に向けた課題を抽出していきます。
