AIでテスト結果を分析、児童や生徒の能力特性に合った個別の復習教材を提供

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学校で行われる日常のテストの結果を人工知能で分析して、自動や生徒の能力の特性に適した教材を個別に提供するサービスを、大日本印刷株式会社が開始します。クラウド上のシステムを使うことで、わずか3日程度で提供できるとしています。

現代テスト理論を活用してAIでテスト結果を解析

最近では効果的な学習を行うために、児童や生徒1人ひとりの習熟度に合わせた学習を提供する「適応学習(アダプティブラーニング)」の導入が進んでいます。

一方、これまで学校で行われている多くの日常のテストでは、基礎的な内容を重視した問題を中心に作成されていることから、児童や生徒の能力適性を正確に把握するのが困難でした。

そこで今回、テスト結果の分析に人工知能の技術を活用し、児童や生徒の特性に適した個別の教材を短期間で提供できるサービスが開発されました。

このサービスでは、国内で初めて日常のテストに「現代テスト理論」が活用されています。

現代テスト理論とは、応答能力特性の測定を可能にする理論です。小問ごとに正誤の情報を統計的に処理することで、問題の難易度を客観的に設定でき、個人の能力特性を可視化することができます。

今回のシステムでは、AIの分析手法を取り入れた統計処理を使用して単元テストや期末テストを分析し、個人の能力特性を計測します。

また、このサービスでは学校ごとやクラスごとの平均正答率や個別の問題の活用状況、能力特性の分布、回答にいたる過程(不注意・勘違い・偶然による正答の可能性)なども確認できるため、教員による指導を支援することもできます。

すでに奈良市の小学校で導入予定

このサービスでは、テストの採点後に解答用紙をスキャニングしてデータをクラウドサーバーに送ります。すると、テストの結果が自動的に分析され、各問の正誤データから個々の児童や生徒の能力特性が自動的に判断されます。

これまでは1回のテストで数段階のレベルの復習教材を用意するのが限界でした。しかし今回のサービスでは、例えば算数だと1回のテストについて最大で6万通りもの種類の教材が用意できることから、各生徒に合わせた個別教材の提供が可能になっています。

テストや個別教材、分析方法については全国に学習塾を展開するワオ・コーポレーションと共同で開発。昨年9月から奈良市と共同で、10回の単元テストと2回の期末テストによって検証が行われました。

すでに奈良市の全市立小学校にあたる43校で、四年生の授業を対象にサービスの採用が決定しています。

今後は奈良市以外の自治体でも導入に向けた検証、そしてタブレット端末向けのデジタル復習教材の提供もまた実証する予定とのこと。

さらに、単元テストや期末テストの結果だけではなく、普段の授業や宿題などに対する生徒の取り組み状況などもデータとして蓄積し、学習指導への活用を目指すとしています。

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