AIを活用した訪日外国人向けの観光案内サービスについて、近鉄とNTTが奈良で実証実験を開始します。
近鉄は奈良や伊勢志摩エリアなどに多くの観光地をもっており、現在急増している外国人観光客向けに直感的な操作が可能なスマートフォン向けアプリの提供など、経路案内や観光案内に取り組んでいます。
今回行われる実証実験では、数多くの外国人観光客が訪れる近鉄奈良駅において、NTTの画像認識AI機能「かざして案内」と対話AI機能「チャットボット」を組み合わせた「マルチモーダル・エージェントAI」を活用した観光案内サービス「奈良ガイドボット」を提供します。
今回の実証実験で提供されるサービスは「シームレス案内」と呼ばれるもので、年齢や言語を問わず、スマートフォンを使った直感的な操作で視覚的に目的地までのルートを案内するものです。
アプリケーションのインストールをすることなく使うことができるWebアプリを利用詩、英語や中国語に対応します。
テキストチャットやメニューの選択によって回答して、コインロッカーやトイレなどの構内の設備、運賃などが分かります。
また、チラシやポスター、ガイドブックに掲載されている奈良の観光名所の画像にスマートフォンをかざすことで、ルート何内などの詳細な情報を確認することができます。
また、NTTのAI技術「corevo」などを活用した複数のコミュニケーションモードをもつ「マルチモーダル・エージェントAI」を利用しており、特定のAIが回答できない場合はほかのAIに引き継いでタイムリーな情報の提供を実現します。
今後はテキストや画像以外のコミュニケーションモードにも拡張していく予定だとしています。
実証実験の場所は近鉄奈良駅の東改札外コンコース、実施期間は7月27日から8月10日の9時から15時を予定しています。