AIの画像認識を活用してファッションの動画編集を自動化できるシステムを開発

人工知能(AI)の画像認識技術を活用して、ファッションECサイト向けの動画編集システムを株式会社GAUSSが開発しました。撮影から編集、そして納品までの一連の工程を自動化することが可能になるとしています。




動画編集イメージ(GAUSS)

新しく開発した動画編集システムでは、これまでの撮影で使用してきた機材をそのまま使うことができます。

撮影した画像をシステムにアップロードして、たとえば「トップス」などといったアイテム名を指定するとAIが自動的に動画内の該当箇所を認識することで、その箇所を拡大編集してくれます。拡大箇所や拡大時間などは変更することが可能です。

編集時間はわずか10秒程度で、すぐに動画用のサーバーに格納されます。また、動画とともにサムネイル画像の作成も可能になっています。

ファッションEC販売では、動画を掲載することで写真では伝わりにくい着用時の動きや質感が伝わります。そのため、顧客満足度の向上が期待できるものの、導入コストの懸念などから実際の導入事例は少ないのが現状となっています。

しかしこのシステムでは、従来の機材のみで動画や静止画の撮影から納品まで自動化することができて、撮影のための専門スタッフを配置せずに効率的で低コストな動画制作を実現できるとしています。

今回の動画編集システムには、AIを活用して類似の商品画像から自動的に最適な「タグ」を抽出して付与できる「ATS(Auto Tagging System)」と呼ばれるシステムが使われています。

ATS(GAUSS)

このシステムでは、画像特徴量を解析して類似ファッションアイテムを検索する、流行のファッション用語を解析して画像に最適なタグを提案する、ファッションアイテムの商品説明文とタグを自動生成する、といった技術が含まれています。

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