AIが発明の特許可能性を自動判定する「仮想審査シミュレーション」が無料で公開されている

発明が特許化される可能性を判定してくれる特許審査シミュレーション「アイピーサムライ」が無料で公開されています。人工知能(AI)を搭載しており、発明内容を入力すると自動で特許分類や先行技術調査をして、新規性や進歩性を判定します。




アイピーサムライ(IP Samurai)は、ゴールドアイピーが提供する世界で唯一の特許審査シミュレーションシステムです。今回、中小企業やスタートアップ企業の研究開発支援、促進に貢献するために機能の一部が無料公開されました。

新しく発明した技術について特許化を考えた場合、その先行技術文献の調査から出願書類の作成、審査への対応など、非常に多くの費用と時間をかける必要があります。

しかし、多くの時間やコストをかけたとしても、最終的に特許となるかどうかについては実際に進めてみないと分からず、その判断が難しいのが現実です。

そこで、「アイピーサムライ」を利用して出願前に「仮想審査官」がシミュレーションを行うことで、高度な判断を支援することができるというわけです。

アイピーサムライでは、発明内容をテキストボックスに入力すると、AIが仮想審査シミュレーションを実施します。発明内容から国際特許分類を自動認定し、さらにAからDの4ランクで特許可能性について判定してくれます。

発明内容から自動で引例を検索して、新規性や進歩性の特許性に関する判定が可能。また、発明内容の入力は多言語対応しているため、日本語の他、英語などほかの言語でも可能です。

アイピーサムライは、特許庁がホームページで掲載している「知財インテリジェンスサービス」でも掲載されています。

知財インテリジェンスサービスでは、企業などの研究開発戦略や事業戦略に有用となり、イノベーションの促進に役立つような、広く手軽に利用できる無料の特許情報分析サービスを紹介しています。

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