スマートフォンを使ってAIでストレス状態を推定する

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スマートフォンを使って日常生活でのストレス状態を推定する技術をNTTドコモや慶應義塾大などが共同開発しました。ストレスマネジメントの意識を高めて心身を健康な状態にすることができるとしています。

スマートフォンを使ってストレスを推定する

日常生活の中で心身がストレスを受けた状態にあるかどうかは、自分自身が感じる主観だけでは把握しきれない部分もあります。そのため、メンタルの不調へと陥ることを予防するためには、客観的な測定法もまた有用です。

ストレスを受けているかどうかは、心臓の拍動すなわち「心拍」から自律神経の状態を調べて把握する方法があります。つまり、副交感神経に比べて交感神経が優位であることが、心拍の状態から認められると「ストレスを受けている」とするわけです。

しかしながら、日常生活の中で心拍を精密に測定することは現実的とはいえません。そこで、人工知能(AI)の技術を活用してスマートフォンのみでストレス状態を推定する手法が考案されました。

AIでストレス推定モデルを構築する

ストレス状態を客観的に計測する手法のひとつとして、「心拍間隔のゆらぎ」を解析する方法があります。

ストレスを受けると、からだは副交感神経に対して交感神経が優位な状態になりますが、心拍間隔のゆらぎを計測することで交感神経が活発になっている状態がわかるからです。

そこで、心拍データによって計測されたストレス状態と、スマートフォンから得られるセンサーデータの関係をAIに学習させました。

推定モデル構築までの流れ(NTTドコモ)

スマートフォンから得られるセンサーデータには、移動パターンや身体的行動、または電話回数など他者との交流度合いも含まれます。これらの特徴的な行動について約130種類を数値化します。

そしてこれらの行動特徴の数値と、実際に心拍データから計測されるストレス状態との関係性をAIで学習して、ストレス推定モデルを構築します。

その後、スマートフォンのデータから推定されたストレス推定値と、心拍データから得られるストレス値を比較して、正解率を計算します。

構築されたストレス推定モデルを評価したところ、正解率は約70%という精度で推定することができることがわかりました。

評価の結果、移動距離やアプリケーションの利用回数などが自律神経のバランスと高い関係性をもつことが明らかになっています。

今回の新技術は、心拍データを測定することなくスマートフォンから得られるデータのみで、利用者のストレス状態を推定することが可能になります。

自分自身のストレス状態を把握することでストレスマネジメントの意識が高まり、心身を健康な状態にするための予防をサポートできると期待されています。

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