NECパーソナルコンピュータとSRIが共同開発したAIを使ったWebコンテンツマッチング「CANDY」

NECパーソナルコンピュータとSRIインターナショナルが共同開発した人工知能を活用した、Webコンテンツマッチングモジュール「CANDY」がスリーアイズから販売開始されました。




CANDYは、Webコンテンツの内容を理解して、記事と関連する最適な広告を表示したり関連する記事をレコメンドします。

従来のWeb広告では、サイトの訪問者の閲覧履歴をCookieから取得して、訪問者の関心が高いと推測される内容に関連した広告を表示していました。

しかしこの手法だと、例えばパソコンに関する記事を読んでいるときに過去に検索したことのあるカメラの広告が表示されるなど、読者が現在興味をもって見ている記事内容とは関連性の薄い広告が表示されてしまうといった課題がありました。

一方、CANDYでは読者が現在閲覧している記事の内容と直結した広告を表示させることができるため、広告のクリック率が高くなると同時に、クリック後に実際にネットショップなどで商品を購入する率も高くなるという。

CANDYでは、日本語で書かれた記事の内容を正確に理解するために人工知能を活用しています。

記事の内容を把握するためには文章中に出てくる単語を分析する必要がありますが、日本語では同じ単語が全く違った意味を表すことがよくあります。

例えば、コンピュータで使われる「マウス」は生命科学の研究分野では動物のマウスを意味します。あるいは、ボクシングなどの激しいスポーツでは口や歯を守るためのマウスピースとしても使われる単語です。

そこで、CANDYでは記事内容を正確に判断するために、NESパーソナルコンピュータとSRIが共同で開発したAIを使っています。

インターネット上にある膨大な量の日本語で書かれたコンテンツを機械学習させることで、日本語圏で暮らしている一般的な人と同レベルの「知識辞書」を構築し、Webコンテンツの内容を解釈します。

このようにして、CANDYは現在閲覧している記事の内容に正確に直結した広告を表示させることが可能になります。

SRIインターナショナルは、もとはスタンフォード大学の研究が独立した法人で、人工知能を使ったパーソナライゼーション、予測、感情認知のための言語処理技術を開発しています。

CANDYで使われている人工知能は、アップル社の音声応答システム「Siri」でも使われているAIのベース技術となった、SRI社のCALOを採用しています。この技術を応用して、NECパーソナルコンピュータが独自の文法方式をもつ日本の言語に対応させることに成功しました。

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