ロボットの遠隔操作をAIがサポート、Pepperによるインバウンド対応に活用

アスラテック株式会社は、コミュニケーションロボットを遠隔操作するオペレーターの業務をクラウドAIでサポートするシステムをForex Robotics株式会社と共同で開発したと発表しました。




「VRcon」に人工知能技術を組み入れたPepper向けのサービスとして、提供が開始されます。

アスラテックVRconは、コミュニケーションロボットをインターネットを介してオペレーターが遠隔操作するためのシステムです。

特に「VRcon for Pepper」はPepperを遠隔から操作できるシステムで、映像や音声を使ったやり取りも可能。オペレータの声をPepperから直接出力したり、あるいはオペレータが話したりキーボードで入力した内容をPepperの声で読み上げることもできます。

Pepperは接客や受付などのシーンで利用できるコミュニケーションロボットで、観光地などでの活用も期待されます。そのため、インバウンド需要が増加しているなか、接客用のロボットとして多言語に対応することは大きな課題となっています。

VRconは、Pepperなどのコミュニケーションロボットに対してあらかじめプログラムされた動作では対応できないケースにおいて、遠隔地にいるオペレーターがリアルタイムで操作して対応することができます。

そこで今回、オペレーターによる遠隔操作をサポートする、AI技術を活用した自然言語処理サービスが開発されました。

VRconと連係するこのサービスでは、多言語の翻訳機能や音声をテキスト化する機能、あるいはテキストを音声化する機能が備わっています。

そのため、外国語による質問をロボットが受けた際には自動で日本語に翻訳されて、オペレーター側に表示されます。

逆に、オペレーターによる日本語による応答は、任意の外国語に自動で変換されてロボットから音声が出力されます。

さらに機械学習によるFAQの解答機能が導入されているため、ロボットが受けた質問の内容をAIが解釈して解答の候補をオペレーターに提示することができます。

このように、AIを活用したクラウドサービスがオペレーターをサポートして外国語による質問への応答を助け、オペレーターの負担を軽減することが可能になります。

アスラテック株式会社:ソフトバンクグループでロボット・ソフトウェア事業を行う。ロボット制御システム「V-Sido」の企画や開発、ライセンス販売など、ロボット全般の開発支援やコンサルティングサービスを展開。「VRcon for Pepper」をアプリ開発会社向けにライセンス提供する。

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