フォードがベンチャー「アルゴAI」に10億ドルを投資、完全自動運転車の開発で協力関係に

米フォード・モーターが、人工知能やロボット開発のベンチャー企業「アルゴAI(Argo AI)」に5年間で総額10億ドルを投資すると、発表しました。フォードは、アルゴAIと共同で「完全自動運転車」の開発を加速させていきます。




フォードは現在、機械学習を活用した完全自動運転のシステム「バーチャル・ドライビング・システム」を開発しています。

一方、アルゴAIのブライアン・サレスキーCEOとピーター・ランダーCOOは、それぞれグーグルとウーバーテクノロジーズで自動運転システムの開発でチームリーダーを務めた経歴をもっており、同社は昨年11月に2人が共同で設立しました。

フォードは2021年までに完全自動運転車を量産する計画を昨年に発表しており、自動運転技術に強みのあるアルゴAIと組むことでプロジェクトを確実にする狙いがあります。

自動運転の技術開発に関連しては、GMもベンチャー企業「クルーズ」を買収しており、金額は10億ドルとされています。

また、トヨタも昨年1月にシリコンバレーにAI関連の子会社を設立しており、5年間で10億ドルを投資するとしています。

このような業界の流れの中、フォードもまたAIによる自動運転技術の開発に巨額の投資を進める方針をとったと言えます。

ただし、フォードはアルゴAIの筆頭株主になりますが、買収はしない方針だとしています。

アルゴAIは、フォードの支援によって人材が集めやすくなるとしており、17年末までにおよそ200人の人員を増強するという。

また、フォードは子会社の「フォード・スマート・モビリティ」とアルゴAIを協力させることで、配車サービスや荷物配送、シェアリングでの自動運転車の商用化を推進するとしています。

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