AIで未知の攻撃も検知するモバイルセキュリティー、ソフトバンクが提供開始

ソフトバンクはモバイル向けの新しいセキュリティーソリューションの提供を開始すると発表しました。人工知能(AI)を搭載したエンジンを活用しており、未知の攻撃も検知することができるとしています。




ソフトバンクはモバイル端末向けのセキュリティーアプリケーションである「セキュリティチェッカー powered by ZIMPERIUM」を、2016年から提供しています。

今回、新しく開始する「zIPS」は、米国Zimperium社が開発したAIを搭載したソフトウェアを活用した法人向けのサービスで、iPSやAndroidの搭載端末でネットワークを経由する盗聴やシステム改ざん、標的型攻撃などの脅威から守ります。

「zIPS」の特徴は、過去のマルウエアのパターンを照合して検知するといった、じゅうらいがたの「パターンマッチング」と異なることです。

AIの機械学習を活用して、モバイル端末におけるOSのプロセスで発生する「不自然な挙動の兆候」に着目して開発されました。そのため、ウイルスの侵入経路や方法などを問わず、既知または未知の攻撃に対しても瞬時に検知することが可能です。

モバイル端末での脅威検知時の警告通知イメージ(ソフトバンク)

zIPSは専用のアプリをモバイル端末にインストールするだけで使うことができます。脅威を検出すると、同時にモバイル端末に警告を通知することで、早急に有効な措置を取ることが可能になります。

また、zIPSの管理ツールである「zConsole」と、端末管理サービスEMMやMDMを組み合わせることで、脅威を検知後に遠隔操作によってモバイル端末の初期化作業や、被害拡大を防止するためのアクションを取ることができます。

「zConsole」での脅威検知通知イメージ(ソフトバンク)

zIPSは、アプリケーションをモバイル端末にダウンロードして利用します。モバイル端末の管理者に管理ツール「zConsole」が提供され、端末で発生した攻撃や脅威が一元的に集約されて、いつ、どのような脅威が発生したかを時系列で確認することが可能です。

利用料金は初期費用は無料、1台につき500円の月額利用料となります。

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