サッポロビールでエントリーシート選考にAIを本格導入

サッポロビールが2019年度の新卒採用で、エントリーシートの選考で人工知能(AI)を本格的に導入することを決定したと発表。今後はよりコミュニケーション重視の採用活動を目指すとしています。




人事活動においてもAI技術を導入する動きは各業界でもはじまっていますが、サッポロビールでも昨年度において、試験的に取り入れる実証実験が行われていました。

その結果、これまでと比べて人事担当者がエントリーシート選考にかける時間がおよそ40%も削減できるといった、明確な効果が得られることがわかりました。

新卒者の採用活動では、エントリーシートの選考を通過した応募者のみを対象に面接選考を行うのが一般的です。就職活動を行う学生側にとっても、数多くの会社にエントリーシートを送付し、書類選考を通過した会社から順番に面接選考を受けていきます。

そのため、人事担当者は膨大な数のエントリーシートに目を通して内容を確認する作業を行うことが必要になってきます。

AIを活用したエントリーシート選考では、過去のデータを学習したAIに応募者のエントリーシートを読み込ませ、合格基準を満たした応募者を選考通過とします。

ただしサッポロビールでは、AI選考による通過者のみを最終的な判断とはせず、AIで合格基準を満たさなかった応募者については従来通りに人事担当者がすべてのエントリーシートを見直すこととしています。

エントリーシート選考フロー(サッポロビール)

つまり、エントリーシートによる選考の不合格を最終的に判断するのはAIではなく人事担当者という選考フローとしています。

AIを活用したエントリーシート選考を導入することで削減できた時間は、セミナー活動など応募者と直接的にコミュニケーションをはかる場を増やすことに使います。また、これまでよりもエントリーシートの応募期間を延長することも可能になるとしています。

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