東京都議会選挙のPRイベントで感情AIを使った体験型コンテンツを公開

平成29年東京都議会議員選挙のPRイベント向けに凸版印刷と株式会社シーエーシーが「感情AI」を活用した人工知能の体験型コンテンツを開発しました。




イベントは「笑顔でつくる東京」をコンセプトにしたもので、「笑顔投票所」と「ミニポスタースタジオ」の2つのコンテンツを公開。イベントの参加者に投票を身近に感じてもらうことを目的としたものです。

感情AIとは、人間の表情から感情を推定して認識する人工知能です。人間の顔画像をリアルタイムで計測して、瞬間的に生じた感情を高精度で分類する技術です。

人間の表情に関する膨大な数のデータを収集して分析、機械学習を行うことで、表情から感情を識別する精度を向上しました。感情AIについては医療分野や教育。ゲームなどさまざまな産業分野での活用が期待されています。

笑顔投票所

笑顔投票所では、参加者がカメラに向かって「とびきり」の笑顔をつくります。

すると、感情AIがリアルタイムで表情を分析して、制限時間内に感情AIが「笑顔」を検知した秒数が投票数としてカウントされる仕組み。

笑顔とカウントされた秒数が票数となって、参加者全員の投票数が累積されます。

ミニポスタースタジオ

ミニポスタースタジオでは、最大3名の参加者でグループをつくって参加します。「喜び」か「驚き」のどちらかを選んで、みんなで一斉にどちらかの表情を全力で表現します。

すると感情AIが表情をリアルタイムで判断して、全員の表情が一致した瞬間を狙って撮影されます。

撮影された画像は都議選ポスターに合成されて、オリジナルのポスターを作成。ポスターはプリントアウトして全員にプレゼントされます。

都議選PRイベントは6月10日・11日(渋谷モディ)、6月24日・25日に新宿サナギにて開催。

感情AI

人間の表情を分析して感情を読み取る「感情AI(Emotion Artificial Intelligence)」は、すでに欧米においてはさまざまな企業がビジネスに取り入れており、市場調査や広告、自動車、ゲーム、ロボット、医療などの分野で活用されています。

今回、凸版印刷と株式会社シーエーシー(CAC)はAffectivaの感情AIのサービスおよびソフトウェアを活用して共同開発しました。

AffectivaはMITから生まれたリーディングカンパニーで、世界最大級の表情および感情のデータを蓄積しています。世界75カ国で500万人以上の表情データを分析しており、およそ700億件もの感情データポイントを収集。すでに1400以上のブランドにて消費者の感情テストに利用されています。

CACはAffectivaと日本ではじめて販売代理店契約を昨年7月に締結しており、Affectivaのサービスやソフトウェアの販売、サポート、導入コンサルティングなどを行っています。

凸版印刷とCACは今後、感情AIを組み込んだイベント演出やプロモーション、さらに教育やヘルスケア分野など、さまざまな分野におけるビジネスを展開するとしています。

株式会社シーエーシー:企業情報システムのトータルサービス、ITと業務を統合した高付加価値サービスを提供。

Affectiva:米国マサチューセッツ州ボストンで2009年に設立。顔画像の分析などによる感情認識を行うプラットフォームを開発する。

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