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デコーダ

デコーダは、生成AIモデルの核心をなすコンポーネントであり、特にTransformerアーキテクチャにおいて重要な役割を果たします。これは、与えられた入力情報を基に、文脈に沿った新しい情報を段階的に生成するプロセスを担っています。

デコーダの処理は、本質的に自己回帰的であり、出力を一語ずつ、または一度に一つのトークンずつ生成します。

最初のステップでは、エンコーダからの情報や、プロンプトとして与えられた初期入力がコンテキストとして機能します。デコーダは、このコンテキストを考慮し、次に最も確率の高いトークンを予測します。

この予測されたトークンは、その後の予測のための新しいコンテキストに組み込まれます。この反復的なプロセスは、特定の停止条件(例えば、文の終わりを示すトークンの生成)が満たされるまで続けられます。

この生成プロセスの中核には、自己注意機構(Self-Attention Mechanism)とクロス注意機構(Cross-Attention Mechanism)があります。

自己注意機構は、デコーダが自身の内部で生成されたトークン間の関係性を理解するのを助けます。一方、クロス注意機構は、デコーダがエンコーダからの情報を参照し、その情報と自身の内部状態を統合することを可能にします。

これにより、デコーダは、入力された情報と整合性のある、かつ論理的な出力を生成できます。

このように、デコーダは与えられたコンテキストから新しい情報を創造し、一貫性のある文章やデータを構築する能力を持っています。その機能は、単なる情報の再構築ではなく、意味のある新しいコンテンツを生み出すためのものです。