AIを活用して陶磁器の材料を開発する実証実験を開始

AIを活用した陶磁器の材料開発についての実証実験を、伊藤忠テクノソリューションズが三重県工業研究所窒業研究室と開始しています。




陶磁器製造では、原料の配合や温度などの条件は産地の特性や長年の経験、素行錯誤によって決定されます。また、原材料価格の高騰や枯渇などの影響もあることから、原料の効率的な消費や代替原料なども求められています。

伊藤忠テクノソリューションズは、AI技術を活用して陶磁器の機能性向上を目的とし、原料配合や焼成条件の最適化、代替原料の発見を目指すとしています。

AIモデルの作成では、過去の実験で得られた原料配合や焼成条件、性能を入力し、化学成分などを含めた整理を行います。

そして得られたAIモデルによって原料を効率的に利用し、耐熱性や吸水率などの機能性をさらに向上させる条件を探索します。

また、AIによって得られた条件で陶磁器を作製して、意図した結果になるかの検証を行うことで、さらに新たなデータからAIモデルの精度を向上し、材料開発に有用なAIモデルの開発を目指すとしています。

今後は、土鍋などの耐熱陶器にも利用可能な材料の探索も実施する予定とのこと。

今回の取り組みは、伝統工芸でAI活用を図る「NeuCraft」プロジェクトの、京都・宇治の朝日焼のデザイン生成AIモデルに続く第2弾となっています。

NeuCraft

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