人工知能(AI)技術を活用して保険金の不正請求を検知するシステムについて、三井住友海上とあいおいニッセイが導入すると発表しました。
新たに導入するシステムはフランスのスタートアップ企業が開発した「フォース」。フォースは、過去の膨大な保険金支払いデータをAIに学習させることで、不正の疑いがある制球を効率的に検知します。
保険金の不正請求は欧米やアジア諸国で被害が大きく社会問題となっていますが、日本国内においても組織的な犯行が増加しており、その手口も複雑化していることから対応が課題になっています。
「フォース」は2014年にフランスで設立されたスタートアップ企業「シフトテクノロジー」が開発したシステムで、世界17カ国の50社異常で保険会社などが採用しています。国内での導入は初めて。導入は日本電気がサポートします。
フォースは、過去に得られた膨大な量の保険金支払いのデータをAIが分析。それによって、不正請求と相関関係が高い事故データをリアルタイムでスコア化して検知します。
また、保険金の請求に関わっている当事者の隠れた関係性もネットワーク図で可視化する機能があるため、不正の疑いがある請求を効率的に検知することができます。
フォースの運用は2019年4月以降に段階的に導入するとのこと。