決算発表後1分以内に決算短信をAIで解析したレポート「xenoFlash」をカブドットコムが提供

決算発表後、1分以内に決算短信の情報の要点をまとめたレポート「xenoFlash for kabu.com」を提供するサービスを、カブドットコム証券が開始しました。これはxenodata lab.が開発した人工知能による自然言語解析で自動生成されたレポートで、中小型銘柄を含めた2300社が対象。さらに企業数を順次拡大していくとしています。




xenoFlash for kabu.com

マザーズなど新興市場の中小型株は主に個人投資家による売買代金が増加している傾向にあります。

しかし、大手証券会社のアナリストレポートでは対象銘柄になっていないことが多く、個人投資家にとっては投資判断に必要な情報提供が十分になされていないという課題がありました。

そこでカブドットコム証券では、フィンテックのスタートアップ企業であるxenodata lab.と提携して、広範かつスピーディーな決算分析レポートの提供を開始しました。

適時開示情報に掲載された決算短信のデータを、xenodata lab.が開発した独自のロジックで視覚化した図表が提供されます。

kabuステーションの「Fintechプラン」または「Premiumプラン」向けの最新機能として利用できます。

xenoFlash

xenoFlashは、主に個人投資家向けに決算発表日に見たい情報のみを全開示資料から自動で抽出してまとめたレポートです。

xenoda lab.独自の人工知能を用いた自然言語解析、PDF解析技術によって自動生成されており、企業の決算発表内容がまとめられています。AIによって資料全文が解析され、財務数値の背景となる文章を自動解析して解説文を出力します。

決算発表後に瞬時に自動解析され、迅速な配信が可能(同社の解析時間は1分程度)。文字情報のみだけではなく、インフォグラフィックス技術を使ってグラフやチャートなど見た目でわかりやすい工夫もされています。

現在の銘柄カバー数は2300社ですが、解析対象とする企業数は順次拡大していき、2017年内にはほぼすべての上場企業をカバーするとしています。

  • xenodata lab.:「テクノロジーの力で5年後の当たり前を提案する」というミッションのもと、未来の金融業界の形を作るべく2016年2月に創業。証券アナリストらが行う財務分析の自動化を目指し、AIの開発を行う。
  • xenoFlash:主に個人投資家向けに、決算発表日に見たい情報のみを全開示資料から抽出してまとめたレポート。
  • kabuステーション:カブドットコム証券が提供する高機能かつ高速トレーディングツール。豊富な発注機能や幅広い投資情報を網羅しており、現物株式や信用取引のほか、先物・オプション取引でもプロの機関投資家と同レベルの機能を利用できる。
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