地域別の景況感を人工知能で算出した指標「大和地域AI(地域愛)インデックス」を、大和証券グループが7月から公表すると発表しました。インデックスは四半期ごとに算出され、大和証券のホームページ上で公表されます。
現在、人口減少や経済の縮小から地方経済の低迷が問題となっていることから、地域創生は重要な課題のひとつとなっています。
地域創生を進めるためには、各地域の実情に即した政策を実行することが必要であり、そのためにも地域の景気について、現状を適切に把握することが重要です。
大和証券グループは、各地域の景気の実情把握の助けになる独自のインデックスについて、人工知能の技術を活用して作成し、公表していくことを決定しました。
新しく作成するインデックス「大和地域AI(地域愛)インデックス」には、以下のような特長があります。
- 地域の総合的な景況感について「定量的」かつ「速報性」のある指標である
- 各地域における景況感をヒストリカルに把握することが可能になる
- 総合的な景況感がどのような分野に影響されているかが把握できる
大和地域AI(地域愛)インデックスの作成には、エコノミストの知見およびAIモデルが用いられます。
日本銀行の「地域経済報告(さくらレポート)」を読み込み、報告書内のテキストデータを分析して数値化します。
数値化には独自のAIモデルを使用。このモデルは内閣府の「景気ウォッチャー調査」における膨大なテキストデータと景気動向の関係性を学習させたものです。AIモデルはグループ企業である大和総研が開発しました。
同社は、このインデックスを活用して各地域に根ざした金融機関や事業経営に対してサービス・情報の提供をしていくとしています。
また、今後もAIなど先端技術を活用して地域社会の発展・地域創生の実現に貢献していくとしています。
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