賞金総額500万ドルをかけたAIコンペティション「汎用人工知能チャレンジ」が開催

賞金総額500万ドルをかけた世界規模のAIコンペティション「汎用人工知能チャレンジ」が開催されます。日本では東京大学伊東国際学術研究センターで15日に説明会が開催され、約50人の研究者らが集まりました。




「汎用人工知能チャレンジ(General AI Challenge)」は、チェコの人工汎用知能研究開発企業のGoodAIが主催するコンペティション型のプロジェクトで、数年間にわたって一連のコンペティションが実施されます。

汎用人工知能とは、従来のように特定の課題を解決するタイプの人工知能とは異なり、人間のように多様な問題に対して柔軟に対応する能力をもつものをいいます。

今回の説明会では、半年間にわたるウォームアップラウンドの最初の課題「gradual learning」が発表されました。

ウォームアップラウンドでは合計5万ドルの賞金が用意されており、最高のパフォーマンスをもつ人工知能エージェントの開発には1万5千ドル、最優秀アイデアには1万ドルが授与されるとのこと。(残りの賞金は2位と3位に分配)

コンペティションへの参加は個人でもチームでも可能で、世界中の研究者やプログラマーに参加を呼びかけています。

日本では、株式会社アラヤ・ブレイン・イメージングがGoodAIと提携して国内におけるチャレンジの開発促進をサポートします。

General AI Challenge:チェコの人工汎用知能研究開発会社、グッドエーアイ(GoodAI)の主催するコンペティション型の人工知能プロジェクト。このチャレンジは、人間レベルの人工知能開発に取り組むために設けられ、今後数年間にわたる一連のコンペティションを通じ、合計500万ドル(約5.6億円)の賞金が授与される。

GoodAI:汎用人工知能(Artificial General Intelligence)の開発を目指し、マレック・ローザ氏が個人投資(1000万ドル)をかけて2014年、チェコ共和国のプラハに設立。20名の研究者および技術者からなるチームをもつ。

株式会社アラヤ・ブレイン・イメージング:神経科学と情報科学の融合による新しいニューロテクノロジー時代の創生を目指して2013年に設立。意識の計算原理を利用した人工知能「人工意識」の開発、医療向けに脳画像解析ソフトウェアを開発。

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