ソフトバンクホークスが公式戦に人工知能を使った変動価格制を導入する

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プロ野球の試合の観客動員数は、年間を通して常に同じというわけではありません。さまざまな要因によって「人気の上げ下げ」があるのが一般的です。

福岡ソフトバンクホークスは今季の公式戦全試合について、人工知能を使って入場料を調整する「変動価格制」を導入することを決定しました。

プロ野球の観客数は、どのような条件に影響を受けるでしょうか。

最もわかりやすいのは「曜日」です。平日と比べて休日の入場料が高くなるのはどの業界でも一般的に行われている価格調整です。

スポーツのほかテーマパークなどで大きく影響を受けるのが「天候」です。たとえドーム球場を使っていても少なくない影響を受けます。

スポーツ観戦でとても重要な要因は「順位」です。成績が低迷して低い順位に落ちてしまうと観客数は減りますが、逆に1位を争う順位につけると人気も出てくるものです。

また、対戦する相手チームの人気が影響するのもスポーツならではの要因になります。パ・リーグであれば、セ・リーグと対戦する交流戦では観客動員数が全体的に増加しますし、とくに阪神戦や巨人戦のチケットは人気が出やすくなります。

これらの条件によって観客動員数が増減することは容易に想像がつきますが、実際にどの程度の影響が出るかについては、そう簡単には予測することができません。

そこで、各条件によって価格をいくらにすればよいかを具体的に決定するために、人工知能を活用しようというわけです。試合ごとの需給をAIが予測して、座席ごとの入場料を1日1回改定します。

ソフトバンクホークスは、昨年のシーズンで少数の客席について実証実験を行いました。価格の変動幅については実験段階のため10%以内に抑えていたため、定価9000円の席について最高額は9900円でした。

今季はさらに変動幅を広げる予定で、より柔軟な価格設定を導入するとのこと。

当面は100席分だけに適用しますが、限定ユニフォームを選手が着用するイベントなど、人気が高くなる特別な試合については変動価格制を導入する座席数を増やすことも考えているそうです。

試合の人気に応じて価格を変動させるシステムは、球団の利益改善だけにつながるわけではありません。

球場の客席数が限定されているため、どうしても人気の試合についてはファンが入手しにくい状況になります。そのため、チケットがプレミア化してしまって法外な値段でネットオークションなどで売られることにもつながります。

人気によって価格を高くしたり、逆に安くすることができれば、チケットの購買意欲を調整することができます。

その結果、球団側にとっては無駄な空席をうめることができ、ファンにとっては、これまでは入手が困難だった試合のチケットも買うことができるようになります。

チケットの変動価格制は、メジャーリーグではすでに導入が始まっており、国内では東北楽天ゴールデンイーグルスでも導入する予定だとのこと。今後はほかの球団や日本シリーズでも導入が検討されていくのではないでしょうか。

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