店舗内に設置されたトイレの混雑状況をリアルタイムで確認できる、IoT(モノのインターネット)とAI(人工知能)を活用したシステムの実証実験が有楽町マルイで実施されます。トイレの混雑を回避して、さらにトイレの収益化を目指すシステムです。
実証実験は、丸井グループと旭硝子、そしてバカンが共同で実施します。
IoTとAIでトイレの混雑回避
新しく開発したシステムでは、トイレにIoT技術を導入しており、個室の空き情報をリアルタイムに配信するサービスと、ガラス面を液晶ディスプレイにする技術を組み合わせています。
各階にあるトイレの個室にはセンサーが設置されており、各個室の利用状況が判断されます。その結果はリアルタイムでトイレから離れた場所にあるデジタルサイネージに反映されます。
デジタルサイネージに広告配信で収益化
また、2階のトイレ内には旭硝子が開発したガラス一体型のデジタルサイネージ「infoverre」が設置されています。
これは、ガラスに液晶ディスプレイを直接貼り付けた薄型のサイネージで、よりクリアな映像を実現しています。
デジタルサイネージは、AIが空き情報を分析して広告配信に切り替えられます。これはバカンが開発した技術「VDO(Vacant-driven Display Optimization)」で、混雑状況に合わせて表示内容を最適化するものです。
これらのシステムによって、店舗内のトイレの混雑を緩和するとともに、広告配信によってトイレの収益化につながると期待されています。