IoTスマートホームでの生活をモニタリングする実証実験、横浜市内で開始

NTTドコモが横浜市内において「IoTスマートホーム」による生活モニタリング実証実験を開始すると発表しています。IoTスマートホームとは何か、そしてどのような実証実験なのでしょうか。




未来の家プロジェクト

今回の実証実験は、横浜市とNTTドコモ、そしてand factoryが共同で始めた「未来の家プロジェクト」の一環として実施されます。

未来の家プロジェクトは、IoT機器を設置したスマートホームで居住者がどのくらいリラックスしているか、あるいは活動量はどう変化しているかなど、さまざまな生活状態に関するデータを収集して可視化するプロジェクトです。

その最終的な目標は、蓄積されたデータを分析して生活環境や健康に関するアルゴリズムを生成、AIによってアドバイスやレコメンドを自動的に発生させて居住者に知らせることです。

今回の実証実験は、居住者に対して最適なアドバイスをするための第一ステップとなる、IoT機器を使ったデータ収集です。

IoTスマートホーム

実証実験は、横浜市内に設置されたIoTスマートホームが利用されます。

IoTスマートホーム(NTTドコモ)

このスマートホームには、温度や湿度、照度など室内環境についてのデータを収集するためのセンサーのほか、ドアの開閉や居住者が留まっている場所など、生活動線に関するセンサーも設置されます。

また、居住者の体重や血圧、睡眠時間などのバイタルデータもまた集められます。

センシングした情報の可視化(NTTドコモ)

スマートホーム内のセンサーによって収集されたデータは、スマートフォンのアプリや「鏡」を使って表示。スマートフォンでは、居住空間に設置されている家電を一元操作できるアプリが利用できます。

実証実験では、このような実験用のスマートホームでの生活を実際に1週間続けて、実験の前後における被験者の状態、意識変化、行動変化を評価して、検証します。

実験は12月25日から2月28日まで実施され、被験者についてはドコモ社員や実験関係者など8名が予定されています。

実証実験はNTTドコモのほか、横浜市やand factory、相鉄グループ、富士通コネクテッドテクノロジーズが共同で実施。来年4月以降も条件や場所を変えて実験を行っていくとしています。

SOURCE12
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